少し難しいようですが、石鹸素地とは化学反応で得られる化学物質といえます。しかしこの石鹸素地は既に約5000年もの間、人々にずっと使われてきて安全性が確かめられています。
また、こうして作られた石鹸素地は生分解性に優れ、外に流れでても環境中のカルシウムイオンやマグネシウムイオンと結合して石鹸カスになって界面活性力を失い毒性もなくなります。この石鹸カスは水生生物の餌となるために生分解性が極めて良く、環境にもやさしいのです。
※界面活性剤とは、本来混ざらない水と油を混ぜる働きがあり、油汚れなどが水で容易に洗い流せるようになります。また水と油に界面活性剤を加えることで均一に混ぜ合わせる(白濁して分離しない)ようにする乳化という働きもあります。界面活性剤はこの乳化剤として一般の化粧品などにも使わています。
合成界面活性剤(合成洗剤など)は原料の天然の油脂が入手困難になったり、より強い洗浄力を求めた結果生まれました。主に石炭や石油などから作られ、石鹸より水溶性に優れ、洗浄力が強く製造コストも削減し、便利に使えるようになりました。 しかし、一方では自然界に流れ出ても石けんカスにならず、生分解性が悪く、水質汚濁の原因物質であると指摘されています。また皮膚などへの浸透力も強く、肌荒れや脱毛、アトピー性皮膚炎の原因物質の一つであると考えられています。
ハーブ研究所では、安心して使用できるパームオイル・ココナッツオイルの植物油脂を原料に用いて鹸化した石鹸素地を日本の化粧品原料基準を満たしている原料製造メーカーより仕入れて使用しております。
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